3月10日(水)の活動報告はいただいたご質問について書きます。
昨今では様々な社会的な取り組みが進行していますが、取り組み自体が乱立していて横文字も多いという事もあってか(よく分からない?)というご質問をいただく事が多いです。
今回は4つの取り組みをピックアップして違いについて解説します。
今回はこちらの表を基に、法令遵守(コンプライアンス)・CSR・健康経営・SDGsについて解説していきます。
①法令遵守(コンプライアンス)
今回取り上げた4つの取り組みのベースになる概念です。
定義は諸説ありますが、
・定められた法律を守る(関係法令の遵守)
・上記に付随する社会規範を守る
という点はおさえておいた方がいいです。
法律を守れば抜け道を利用してもいい、という事にはなりません。
②CSR
CSRは頭文字で
Corporate (企業)
Social (社会的な・社会に対する)
Responsibility (責任・責務・信頼性)
となり、「企業の社会的責任」と訳します。
「どこに対して」「何の責任を果たすか」?ですが、
利害関係者(ステークスホルダー)に対して企業が法令遵守に基づいた果たすべき責任を果たす、という事になります。
この時の利害関係者とは、その企業と直接的な利害関係を持つ、株主・従業員・取引先・消費者、地域社会などを指します。
利害関係者と聞くと取引先をイメージする方も多いかと思いますが、もう少し大きな枠組みでの利害関係をイメージしている、と捉えていただけたらと思います。
CSRの活動として実施されている事はたくさんあります。
その中で分かりやすい例ですと、地域のごみ拾いや植林などがあります。
皆さんも火ばさみ・ごみ袋を持ってごみ拾いをする人たちを見た事があるのではないでしょうか。
ほんの一例ではありますが、あれもCSRの活動です。
③健康経営
健康経営は「従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること」という概念で、そのために使う費用は「コスト」ではなくて「投資」として考えます。
従業員が健康を損ねる事は大きな経済的損失であり、その解消に向けた取り組みでもあります。
(経済損失ついては別の日のブログで詳しく書きましたので、気になる方はそちらをご覧ください。驚くような現状があります)
健康経営のメリットには下記の様な事が挙げられます。
・企業価値の向上
・生産性の向上
・医療費の削減
(経済産業省:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkoukeiei_yuryouhouzin.htmlより引用)
上記のロゴを見た方もいらっしゃるかと思いますが、優良法人の認定・発表も行っており、資金繰りが有利になるなどのメリットがあります。
(補助金・助成金などの申請の際の加点対象になる、という事です)
外務省:「「持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて日本が果たす役割」より引用
④SDGs
最後の紹介はSDGsになります。
SDGsについてはすでにご存じの方もいらっしゃるかとは思いますが、2015年9月の国連サミットで採択された枠組みで、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
内訳として17のゴール、169のターゲットから構成されています。
イラストの右下にあるカラフルなデザインのバッチを付けている人を見た事がある人もいらっしゃるかと思います。
あれはSDGsに取り組んでいますよ、という意思表示でもあります。
わたしの住んでいる浜松市でもSDGsの取り組みはすでに始まっていて、○○番のゴールに対して○○を行います、という形で施策をたてて実施が始まっています。
(参考資料:浜松市 SDGs 未来都市計画.....P8以降に目標と施策が載っています)
内容については以上となります。
まとめますが、いきなり「健康経営」「SDGs」に取り組もうとすると辛いものがある場合もありますので、まずは「法令遵守(コンプライアンス)」から始めてみて徐々に広げていくのも1つのやり方なのではないかと思います。
開始・継続していくのは決して楽なものではありませんが、活動を通じて知り合った企業から仕事をいただいた、会社の外に仲間ができた、などの話も沢山ありますのでやってみる価値は大いにあると思います!
今回の報告は以上となります。
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