3月12日(金)の活動報告は健康経営の調査から見えてきたニーズについての考察を書きます。
まずはこちらの表をご覧ください。
こちらは経済産業省が発表した「健康経営優良法人2021(中小規模法人部門)認定法人一覧」を基に作成した浜松市西部の優良法人の分布です。
縦軸が業種、横軸が地域、記されている数字が認定優良法人の数となっています。
(赤字はブライト500認定の企業があった業種です)
私がここから思う事は、浜松市は、建設業、製造業の認定割合が高い事が分かります。
建設業、製造業の共通的な問題点は以下の通りです。
①事業継承の問題
②従業員の不足
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問題の詳細 |
放置するとどうなるか? |
事業継承の問題 |
経営者・スタッフの高齢化 |
跡継ぎが居ないため廃業せざるを得なくなる |
従業員の不足 |
・新規採用が困難な状況がある ・外国人(研修生)の受け入れを余儀なくされる |
技能伝承が不可となる |
上記の問題の解決策として有効な施策が「健康経営」「SDGs」となる。
その理由はそれぞれのニーズが合致しているという所にある。
3月10日(水)の活動報告はいただいたご質問について書きます。
昨今では様々な社会的な取り組みが進行していますが、取り組み自体が乱立していて横文字も多いという事もあってか(よく分からない?)というご質問をいただく事が多いです。
今回は4つの取り組みをピックアップして違いについて解説します。
今回はこちらの表を基に、法令遵守(コンプライアンス)・CSR・健康経営・SDGsについて解説していきます。
①法令遵守(コンプライアンス)
今回取り上げた4つの取り組みのベースになる概念です。
定義は諸説ありますが、
・定められた法律を守る(関係法令の遵守)
・上記に付随する社会規範を守る
という点はおさえておいた方がいいです。
法律を守れば抜け道を利用してもいい、という事にはなりません。
②CSR
CSRは頭文字で
Corporate (企業)
Social (社会的な・社会に対する)
Responsibility (責任・責務・信頼性)
となり、「企業の社会的責任」と訳します。
「どこに対して」「何の責任を果たすか」?ですが、
利害関係者(ステークスホルダー)に対して企業が法令遵守に基づいた果たすべき責任を果たす、という事になります。
この時の利害関係者とは、その企業と直接的な利害関係を持つ、株主・従業員・取引先・消費者、地域社会などを指します。
利害関係者と聞くと取引先をイメージする方も多いかと思いますが、もう少し大きな枠組みでの利害関係をイメージしている、と捉えていただけたらと思います。
CSRの活動として実施されている事はたくさんあります。
その中で分かりやすい例ですと、地域のごみ拾いや植林などがあります。
皆さんも火ばさみ・ごみ袋を持ってごみ拾いをする人たちを見た事があるのではないでしょうか。
ほんの一例ではありますが、あれもCSRの活動です。
③健康経営
健康経営は「従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること」という概念で、そのために使う費用は「コスト」ではなくて「投資」として考えます。
従業員が健康を損ねる事は大きな経済的損失であり、その解消に向けた取り組みでもあります。
(経済損失ついては別の日のブログで詳しく書きましたので、気になる方はそちらをご覧ください。驚くような現状があります)
健康経営のメリットには下記の様な事が挙げられます。
・企業価値の向上
・生産性の向上
・医療費の削減
(経済産業省:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkoukeiei_yuryouhouzin.htmlより引用)
上記のロゴを見た方もいらっしゃるかと思いますが、優良法人の認定・発表も行っており、資金繰りが有利になるなどのメリットがあります。
(補助金・助成金などの申請の際の加点対象になる、という事です)
外務省:「「持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて日本が果たす役割」より引用
④SDGs
最後の紹介はSDGsになります。
SDGsについてはすでにご存じの方もいらっしゃるかとは思いますが、2015年9月の国連サミットで採択された枠組みで、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
内訳として17のゴール、169のターゲットから構成されています。
イラストの右下にあるカラフルなデザインのバッチを付けている人を見た事がある人もいらっしゃるかと思います。
あれはSDGsに取り組んでいますよ、という意思表示でもあります。
わたしの住んでいる浜松市でもSDGsの取り組みはすでに始まっていて、○○番のゴールに対して○○を行います、という形で施策をたてて実施が始まっています。
(参考資料:浜松市 SDGs 未来都市計画.....P8以降に目標と施策が載っています)
内容については以上となります。
まとめますが、いきなり「健康経営」「SDGs」に取り組もうとすると辛いものがある場合もありますので、まずは「法令遵守(コンプライアンス)」から始めてみて徐々に広げていくのも1つのやり方なのではないかと思います。
開始・継続していくのは決して楽なものではありませんが、活動を通じて知り合った企業から仕事をいただいた、会社の外に仲間ができた、などの話も沢山ありますのでやってみる価値は大いにあると思います!
今回の報告は以上となります。
3月9日(火)の活動報告は試しに外で勉強をしてみた事について書きます。
現在健康経営アドバイザーの勉強をしていますが、自宅でやっているとうまく集中できない時があるので、思い切って公園に行って勉強してみました。
最近だとリゾート地でリモート業務を行う「ワーケーション」という言葉もあるので、遅ればせながら環境を変えるという事に挑戦してみました。
助手席でPCを開いて始めます。
スマホでデザリングができるので、通信環境の確保はOKです。
しいて言えばバッテリーが持つか?という事が気になるぐらいです。
目の前の景色はこんな感じです。
自宅の殺風景な壁より自然があると感じ方が違います。
やってみての感想をまとめます。
良かった事
・いつもと環境が違うので、始めようとする時にすんなり始められた
・日の光を浴びる機会にもなるので、健康上も良さそうな感じがした
気を付けた方がいい事
・公園にいる方の話し声も聞こえるので、集中力を維持する必要性がある
・利用者が多い公園に長時間滞在すると迷惑になるだろうから、時間帯や場所への配慮が必要と感じた。
双方まとめますと、手段の1つとして恒常的にならない程度で行う分には良いだろうという結論に達しました。
今回の報告は以上です!!
3月7日(日)の活動報告は健康経営アドバイザーの勉強をして印象に残った事について書きます。
それは「アブセンティーズム」と「プレゼンティーイズム」という概念です。
聞きなれない言葉だったので解説させていただきます。
まず「健康経営」ですが、これは「経営課題に従業員の健康問題(課題)を取り入れよう」という考え方で、そのための費用は「コスト」ではなくて「投資」と捉えます。
「従業員が自らの健康を損ねる」という事は会社にとっての経済的損失になる、という事です。
その背景になる事の概念に
①アブセンティーズム
②プレゼンティーズム
という概念があります。
①アブセンティーズム
「アブセンティーズム」とは欠勤や休職で業務に就けない状態を指します。
会社をお休みしている状態です。
②プレゼンティーズム
「プレゼンティーズム」とは、出勤はしているけど何かしらの健康問題で業務のパフォーマンスが落ちている状態を指します。
健康問題といっても状態は様々で、今の時期でしたら花粉症で辛い、腰痛がある、疲れ(疲労感)が抜けない、うつ病、など様々な状態があります。
今回特に伝えたいのは②プレゼンティーズムの方ですが、プレゼンティーズムによる労働生産性の損失が非常に大きいという事があるのです!
そちらの資料を示します。
こちらはプレゼンティーズムがどのくらいの損失になるのかを調査した資料になります。
(経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課
企業の「健康経営」ガイドブック~連携・協働による健康づくりのススメ~:より引用)
特筆すべきポイントは「相対性プレゼンティーズム」の割合で、医療費・傷病手当金・労災給付金・アブセンティーズム、を合計した金額の3倍が損失として挙げられているという事です。
働く人の健康を損ねる事で計上されてしまう損失は計り知れない、という事が言えるのではないでしょうか?
健康とひとくちに言っても
・身体的な健康
・精神的な健康(メンタルヘルス)
・社会的な健康(経済的な健康)
と様々あるので、示す範囲が広い状態ではありますが、従業員の健康に対して投資する必要性がすごく腑に落ちました。
今回の記事はここまでとしますが、勉強してみて健康経営に取り組む意味がいろいろ見えてきたので、順次皆さんにお伝えしていこうと思います。
今回の活動報告は以上となります!!
今日は所属しているボランティア活動の団体の35周年記念行事の実行委員会がありました。
主に内部向けの行事になりますが、活動に関わっている者同士での交流の場を作る事と、長年貢献されている方に対して感謝状を進呈しよう、という事がまとまり次回の会議までに担当者が詳細を決めて発表するという事までが決まりました。
こちらのボランティア団体では、かつて部会の委員長に就任したり、今は別の部会の副委員長をやったりと、何かと役割を頼まれる事が多くなりました。
年齢にして40代後半なので、そういう時期なのかもしれません。
恐らくこういったお話しはいわゆる「よくある話」で、住んでいる地区(地域)の総代、PTAの役員、など皆さんも話の1つや2つは経験されている事なのではないかと思います。
そして、その役を引き受ける・断る、という事にも賛否両論あるかと思います。
皆さんはどの様な考えをお持ちでしょうか?
私の場合は「組織の運営を学ぶ機会」という事で、無理にならない範囲で積極的に参加する様にしています。
前述のボランティア団体は、実働メンバーが130人ほどいる団体で、いくつかの部会に分けて細分化する事で内部の統制を図っています。
それだけの人数が居るので、1つの意見を通すために様々な方の意見を集約して取りまとめる苦労という事があります。
この時にカウンセラーとして学んだ事が役にたちます。
言い換えれば「学んだ事を生かす場」として捉える様にする事でストレスにならないようにしている、と言えるかと思います。
他方「塞翁が馬」という言葉もあります。
人生どう転ぶか分からないので「災い転じて福と成す」という事が大事で、その考えの行きつくところが「人生で無駄な経験はない」という境地なのではないかと思います。
何が言いたかったかというと、日々の中で自分の成長につながるプラスの出来事はたくさんある、という事を言いたかったです。
日常はチャンスに溢れている!そんな気持ちを持ち続けていきたいです。
今回の報告は以上となります!!
3月5日(金)の活動報告は電話相談員の当番について書きます。
昨夜に続き本日も電話相談員の当番がありましたのでそちらに向かいました。
今回は相談者自身の内面的な事に関わる相談が多かった印象があります。
内面的な事とひとくちに言っても内容は様々で、性別・年齢・住んでいる地域・個人の置かれている環境....などによって変わってくるものがあります。
自分の印象としては、こういった場合の対処は大きく分けて2つに分かれる感じがあります。
それは、
①自分の中に答えがあって後押ししてほしい場合
②気持ちを整理するために相談に来た場合
自分の場合は、お話しを伺っていて相談者の方の葛藤を感じる時は①の色が強いのではないかと考え質問をしていき、逆に②の要素が強い場合は、無理に解決を急がないで吐き出して気持ちを落ち着ける方向にもっていく事が多いです。
ただし、これが絶対という訳ではないので状況を見ながら対応していきます。
相談業務の特性として、カウンセリングの様に同じ方と継続的に関わっていくという事がない場合もあり、1回限りの関係である場合も多く存在します。
そうしますと、相談員と相談者との相性や、相談員とテーマになる問題との相性などの問題もあり、1回の相談で解決しないまま終結する場合もあります。
ですので、後で「あの時こうしておけば良かった」と後悔しないためにも、その都度自分ができる事をめいっぱい重ねていく事が大切なのではないかと考えます。
逆に言うとそれしかないのかもしれません。
今回は相談業務と向き合う時の心境について書きました。
今回の活動報告は以上となります!!
3月1日(月)の活動報告は、いただいた質問にお答えする回にしようと思います!
今回は「カウンセラーとしてお話しを聴く時はどの様に聴いていますか?」というご質問にお答えします。
主に小学生・中学生の生徒さんから多かった質問で、未来授業という活動で生徒さんにお話しする機会によくいただきます。
今回は概要をお伝えさせていただきます。
カウンセリングと言いますとだいたいの所要時間は60分です。
最初の5分と終わりの5分は事務的なお話し(前回までの話の確認や、次回の日取りのお話しなどです)をするので、実質的な時間は50分ぐらいです。
その中で「①事柄を伺う」→「②事柄の背景にある感情を確認する」→「③感情の背景にある価値観人生観の確認をする」という形で深堀りしていきます。
順番に解説していきます。
①事柄を伺う
まずは話のきっかけでどんな事があったか?という事で事柄を伺います。
・会社で上司と○○があった
・部活の仲間と○○があった
・家で家族と○○があった
などなど。
まずは事柄から入ります。
②事柄の背景にある感情を確認する
事柄を伺ったら次は事柄でどの様な気持ちになったかを伺います。
・会社で上司に認められて嬉しかった
・部活の仲間と言い合いになって悲しかった
・家で家族から暴言を吐かれて腹がたった
などなど。
お話ししている中で何度も同じ話が出てきたり、話している時の語気が強い時などがその方の興味関心が強い部分の目安になります。
③感情の背景にある価値観人生観の確認をする
感情の確認ができたら次はなぜその様な気持ちになったかの確認をします。
同じ事が起きても、悲しいと受け止める人もいれば、ラッキーだったと受け止める人もいて、人の価値観は千差万別です。
ですので、事柄→感情→価値観・人生観と深堀してその方の核心に迫ります。
ここで相手の方と価値観・人生観を共有する事で、自分を受け止めてもらえたという感情からのカタルシス(浄化)を受け心が癒されます。
大まかな概要はこんな感じですがいかがだったでしょうか?
他にも
・うなずき、相づちをうつ
・相手の話すペースに合わせる(ペーシングと言います)
などの要素もありますが、数をこなしていくと慣れて自然にできるようになってきます。
聞き方の初歩の部分でしたらトレーニングや講話などもできますのでお気軽にお申しつけ下さいね。
今回の活動報告は以上となります!!
8月11日(火)の1つ目の活動報告はカウンセリングの業務について書きます。
先週が初回のカウンセリングだった件の2回目の面接です。
今回もご家族の方とお話しさせていただきました。
→→→前回の時のブログはこちらです←←←
今回は「前回のカウンセリングが終わった後の経過を教えてもらう」
「今後に向けてのアクションプランの提示」と大きく分けて2つの事をやりました。
カウンセリングですが、話を聴くだけじゃなく、問題解決を目指したり、
時には介入をしたり、専門機関に繋げたりとさまざまなケースがあります。
今回の件については特に制限はありませんでしたが、
私が介入してアクションプランを提示した方が解決に向かうと判断したので、
そちらの方向に舵をとる事にしました。
さしあたっては、直近に実行するアクションプランを示し、結果の報告をいただき、
その後の展開を検討するという所まで進みました。
今後は状況を確認しながら進めていこうと思います。
今回の報告は以上です!!
8月3日(月)の1つ目の活動報告は、カウンセリングの業務について書きます。
本日はカウンセリングの業務があり、対象者のご家族と面接してきました。
相談に来るケースとしては困っている当人が来るケースと、
当人は困っていないけど周囲が困ってしまい相談してくるケースなど、
さまざまなケースがあります。
今回は対象者の方の体調がすぐれないので、対象者の方のご家族の面接をさせていただきました。
お会いするのは初めてなので、関係づくりを大切にしつつ、
依頼者様の意向をお伝えする所まで進みました。
カウンセラーの使い方ですが、
人間関係の問題があった時に代わりにカウンセラーに行ってもらい、
関係改善をしたり、間を取りもってもらう、という事も1つの方法です。
カウンセラーという第三者を入れることによって、
こじれにくくしながら解決に向けていく事も有効な手段です。
反面デメリットもあって、
仲間同士の知られたくない事が第三者に知れる、という事も考慮に入れる必要があります。
もちろん守秘義務があるので、第三者に話すという事はあり得ませんが、
信頼関係ができるまでの間は不安として心のどこかにひっかっかるものです。
ですので、まずは関係づくりから!!
次回お会いする事を確認したので、しっかりお役にたとうと思います。